こんな男になりたい!
と思わされた物語。
失敗だらけのこの男の人生前半。
48歳にして、
「わしの人生はこれでおしまいゆうことや」
と投げやりにさまざまな失敗から逃げるようにして、新天地 別府へ。
しかし、その別府のそしてまた、その周辺の魅力に魅了され
別府温泉を日本一にしてしまう。
今日 「別府観光の父」と呼ばれている、油屋熊八。
今 44歳で悶々としている自分が小さ過ぎる。。。
主人公 油屋熊八。
1863年 穀物商の長男として愛媛県に生まれる。
少年時代に 堂島米取引所をみたことで、
その後、株で大儲け。
油屋将軍と崇められ有頂天になるも、日清日露戦争のあおりを受け、全財産を失う。
その後、いろいろと手を出すが うまくいかない。。
妻の縁あって別府へ。。
第二の人生が始まる。。
前しか見ない男。
隠居のつもりで、当時 無名な別府へ移住。
が、その別府の魅力に見せられ様々なことに取り組んでいく。
そしてその熊八の姿に、周りの人間が魅せられていく。
運までもがその熊八の姿に魅せられていく。
重なる、運命的な人との出会い、ありえないような偶然、まさかとおもう出来事。
それらの偶然は、熊八の常に前向きな行動によって
必然的に起こったと感じる。
運をも味方する。を、地で行くような生き方そのものなのかも。
最後のページに書いてある
「熊八は人生に悔いはない。」
死ぬ間際にこう思える人生を生きたい。
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